ミネルヴァのトリビア

~知恵を司る女神様の無駄知識~

食べられたまま出てこない!?本当の「赤ずきん」は全く別物。

      2017/06/12

「赤ずきん」と言えば、おばあさんに化けた狼が赤ずきんを襲う話ですよね。

結局は、猟師に助けられ、狼は撃ち殺される。

もしくは、お腹の中に石を詰められ、水を飲もうとした狼がそのまま川に沈んでしまう。

なんて、終わり方でしたよね?

これでも、相当残酷なお話ですが、原作はこれを軽く凌駕する内容なのです。

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原作の「赤ずきん」が悲しすぎる

狼と赤ずきん

赤ずきんという話は「ペロー童話版・グリム童話版」が有名ですよね。

1697年にフランスで出版されたペロー童話集に書かれている物が最古と言われていますが・・・

実は「赤ずきん」の話の歴史はもっと古く、ペロー童話版が出る以前にスウェーデンの民話やフランスの民話に似たような内容の話があります。

なので、話の基盤自体はペロー童話集が出る前に、既にあったと考えられています。

また、少女に赤いずきんを被せるようになったのはペロー版からだそうで、それ以前の民話には「少女の名前も赤いずきんも」登場しなかったそうです。

まとめると・・・

「民話→ペロー版→グリム版→現代版」という流れで、話の脚色や削除で修正されているのです。

今と昔では赤いずきんが別物!?

赤いずきん

赤ずきんと言えば、フード付きの赤いマントですよね!

でも、ペロー版で書かれている「Petit Chaperon rouge」とは、貴族などが被るおしゃれな帽子の事を指していると考えられています。

さらに、先程も少し触れましたが、それ以前の話には「赤ずきん」という表現すら出てきません。

これは、ペロー版による完全な脚色だったんですね!

しかし、その付け加えがなかったらここまで有名な話にはなってなかったでしょうね。

赤ずきんが生還するようになったのは、グリム版から

ベッドに狼

実は、グリム版以前の話は、赤ずきんがオオカミに食べられて終わりなんです。

猟師も出なければ、おばあさんと赤ずきんが生還することもありません。

ただただ狼に翻弄され、弄ばれて終わりと言うとても怖いお話なのです。

一部「トイレに行く」と偽って逃げ出す話もありますが、基本的には食べられておしまいです。

グリム版では、そこから猟師を登場させ、おばあさんと赤ずきんが生還!

そして、胃袋に石を詰める結末になるのですが・・・。

実は、この「胃袋に石を詰める」という結末は「狼と七匹の子ヤギ」や「袋の中の男の子」など様々な民話に登場する事から、単純に付け加えられただけとも言われています。

かなり残酷なシーンもあった

襲われる赤ずきん

民話の段階には、実に様々な残酷シーンが盛り込まれていました。

民話自体の数も多く、それぞれで微妙に違うシーンになっています。

さて、一体どんな事になっちゃうんでしょう・・・

肉とワイン

フランスの民話には、こんなシーンがあります。

狼は、既におばあさんに手をかけ、それに気づかない赤ずきんがおばあさんの家を尋ねる所からです。

「こんにちは、ばあちゃん。あつあつのパンとミルクを一びん、持ってきたよ」

「戸棚にしまっておくれ。中に肉が入っているからそれをお食べなさい、それから棚の上のワインもお飲み」

 女の子が飲んだり食べたりし終わると、側にいた小猫が言った。

「うえーっ、自分のばあちゃんの肉を食べて、血を飲んじまったよ。なんて恐ろしい娘っ子だ!」

うえーっ!

でも、日本のかちかち山にも、婆さん汁を爺さんに食べさせるシーンがありましたね・・・

恐ろしい。

服はいらない

さらに、赤ずきんを食べる直前にこんなシーンもある。

「さあ、お前、服を脱いで」と、狼憑きが言った。「ここに来て一緒にベッドにお入り」

「脱いだスカーフは、どこへ置けばいいの?」

「暖炉の火にくべておしまい。もうお前にはいらないんだから」

「脱いだエプロンは、どこへ置けばいいの?」

「暖炉の火にくべておしまい。もうお前にはいらないんだから」

こんな感じで、全ての服を燃やしてしまうというシーン。

恐ろしいですね・・・

言われるがまま、食べられやすいようにされてしまいます。

ここら辺は、「注文の多い料理店」に似てますね。

遅すぎた猟師

ドイツの話にはこんなシーンがある。

赤ずきんが既にオオカミに食べられ、鳥たちが騒いでいる所からです。

狼がベッドにいる。そして、赤頭巾が、可哀相にすっかり死んでいる。

「ああ、大変、なんてことだ。なんと悲しい宿命だ。」

「(窓から中を覗き込みながら)おや、いったいどうしたんだ。門を通りかかったら、叫び声が聞こえた。」

「ああ、あんたは来るのが遅すぎた。赤頭巾は死にました。惨い獣の狼が、あの子を食べています。」

(窓から中を覗き込みながら)・・・じゃないよ!遅いよ!

このあと、猟師はオオカミを撃ち殺しますが、赤ずきんが生還することはありません。

鉄の服

話の冒頭部分のシーンです。

昔、ひとりの女の子がいて、母親に七年も会っていなかった。女の子は鉄の服を着せられて、たえず言いきかされていた。

「服がすりきれたら母さんに会いに行けるよ」

 女の子は必死で服を壁にこすりつけて破こうとした。

かわいそう過ぎるだろ!

ちなみに、このあとやっとの思いで服を破り、やっと母親に会える所で運悪く狼に出会い、先回りされて母親を食べられてしまいます。

もう、神も仏もいないとはこの事だよ・・・

残酷すぎる・・

イタリアも相当やばいです。

赤ずきんがおばあさんの家のドアを開けるシーン。

「お婆ちゃん、これすごく ぐにゃぐにゃしてるわ!」

「ちょっと引っ張って静かにおし。それはお前の婆さんの腸さ!

「なんて言ったの?」

「ちょっと引っ張って静かにおし!」

こんな感じで、米と偽って「歯」を食べさせたり、肉と言って「顎」を食べさせられます。

その時の問答は決まって

「なんて言ったの?」

「食べて静かにおし!」

となっております・・・

赤ずきんちゃん・・・ちゃんと聞き取ろうよ。

そして、気付こうよ。

元は狼ですらなかった

狼

これらの残酷な話の犯人は・・・実は狼ではなく・・・

なんと、人食い鬼でした。

鬼と書かれていますが、つまりは人間。

残酷な大人を表現していると考えられています。

そう考えると一気に恐怖度が増します。

脚色は必要でした

可愛い赤ずきん

狼だから、なんとか納得できていたものの、犯人が人となると途端にやるせない何とも言えない気持ちになります。

やっぱり、ペロー版やグリム版のような脚色は必要でしたね。

ちなみに、現代の赤ずきんは、なかり優秀な子供になっています。

なんと、食べられる前に狼を見破り、銃で撃ちます。

「刺される前に刺せ」

みたいな教訓になりそうですが、現代の赤ずきんは食べられることが少なくなっているようです。

やられる前にやってしまう赤ずきんなんて・・・そんなのあり?

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