ミネルヴァのトリビア

~知恵を司る女神様の無駄知識~

究極の長寿、クローン生物。不老不死のベニクラゲ。

      2017/02/11

前回の記事(ウニの寿命が200年って本当!?長生きな生き物達。)で紹介した、クローン生物を紹介したいと思います。

この世には、人間の理解を超えた生物が多く存在します。

クローン生物もその一つ。

思わず・・・「命ってなんだっけ?」と考え込んでしまうような、究極の命のサイクルがそこにありました。

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クローン生物の寿命

竹

まず、最初に「クローン生物とは何か?」という事から説明します。

クローンとは、同じ遺伝子を持つ個体・・・つまりコピーのことです。

例えば、竹がいい例です。

竹は、1本生えていると必ず周りに同じ遺伝子を持つ竹が複数本生えています。

それは、何故かと言うと、見た目上は別々の竹でも根が繋がっており、元を辿れば一つの個体だからです。

根がつながっている竹
出典房総オルタナティブライフ

だから、1本の竹が風で折れてしまったとしても、根が死んだわけではないので、またニョキニョキ新しい竹が生えてきます。

しかも、その新しい竹は折れてしまった竹と同じ根から生えてきたので、全く同じ遺伝子を持っていることになります。

つまり、地上に生えている竹はクローンの一種と言えるのです。

*クローンの定義には、色々な種類があります。細かいことは気にせず、広い心をもってお読みください。

クローンの寿命をどう考えるか。

ベニクラゲ

「寿命」と「クローン」をどう定義するかによって、生物の寿命が大きく変化する例があります。

例えば、先ほど例に出した竹の場合。

1本を1個体と定義するならば、折れた時点でその竹の寿命が尽きたことになります。

しかし、根を含めた全てのクローンを1個体と定義するならば、まだ生きている事になります。

今回、紹介する生物は後者のように考える事にしましょう!

だって、根が生きていればこその植物でしょう!

アメリカヤマナラシの半端ない樹齢

アメリカヤマナラシ

現在、知られている中で一番長寿だとされている植物は「アメリカヤマナラシ」です。

この植物は、なんと8万年前から生きていると言われています。

クローン生物は、次々に新しい茎を伸ばすので、「老化」という概念は当てはまりません。

そう考えると、この植物はとんでもなく長生きしていることになるのです。

しかも、すごいのはそれだけじゃない!

広さ約42万平方メートル(東京ドーム10個分)総数4万7000本。総重量6615トンというビッグスケールです。

これらすべてが、一つの根で形成されていると言うので、もう何が何やら訳がわからないです。

不老不死のベニクラゲ

一個のベニクラゲ

ついに出ました!不老不死!

どういう事かと言いますと、ベニクラゲは「若返り」という特殊能力を持っている生物なんです。

ベニクラゲには、「ポリプ」と言われる人間で言う所の「赤ちゃん」でいる期間があります。

この、ポリプという期間を経て、成熟した立派なベニクラゲになるわけですが・・・

なんと、ベニクラゲは寿命が近づくと、自分の体をまたポリプにまで、退行させることが出来るんです。

人間で言うと、老人になっても自分の体を赤ちゃんの時にまで戻すことができるという事です。

・・・あれ?つまり老化は一応しているのか・・・。

「若返ることができるクラゲ」というのが正しそうですね!

他にもいる、寿命の無い生き物

クラゲ

ベニクラゲ以外にも、寿命がない生物はいます。

例えば、プラナリアが有名ではないでしょうか。

プラナリアと言えば・・・。

体を両断しても死なない上に、切れた体が新たな個体として生まれ変わる不思議な生き物です。

プラナリアは、ある程度まで成長すると分裂して、クローンを増やします。

この事から、このプラナリアには寿命という概念が当てはまらないのです。

寿命が無いのに何故、増えない?

リス

それは、アメリカヤマナラシもベニクラゲもプラナリアも、「食物連鎖」という大きなサイクルに組み込まれているからです。

つまり、いくら寿命が無いと言っても、捕食されてしまえば死んでしまいますし、汚染された環境にさらされれば、やっぱり死んでしまいます。

上記にある不老不死とは、あくまで「寿命が無い」という意味であり、やっつけようと思えばいくらでも方法はあります。

今回紹介した生き物の不思議な生態は、種を存続させるための一つの方法だったという事ですね。

クローンのデメリット

絶滅

ここまでの話では

「クローン最強!」

「クローン生物は優秀!」

なんて思うかもしれませんが、実はそうでもないのです。

何故なら、同じDNA情報を持っているからこそ、たった一つの弱点で絶滅してしまうからです。

例えば、クローン栽培されていたグロスミッシェル品種のバナナは、たった一つのパナマ病という病気で絶滅してしまいました。

クローンであるからこそ、同じ伝染病や寄生虫の影響をモロに受け、種全体が危機に陥るのです。

それが、クローンのみで増殖する生物が少ない理由だと言われています。

クローン

いかがでしたか?

不思議な世界もあるものですね!

ちなみに、人間の完全なクローンを作る技術は未だに確立されていませんが、特定の臓器や皮膚のクローン技術は、かなり進んでいるそうですよ!

さらに、例え完全なクローン人間が作れたとしても、後天的な物まではコピーできないので、やっぱり全く同じ人間は作れないみたいですね。

性格や見た目もそうですけど、血管の配置や指紋も後天的な物だと言われているので、いかに同じDNAを持ったクローン人間でも、指紋認証や静脈認証は破れないそうです。

やっぱり、自分は自分だけなんですね!

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アドセンス

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