ミネルヴァのトリビア

~知恵を司る女神様の無駄知識~

夏の風物詩「蝉」。その辛すぎる一生に涙・・・

      2017/02/20

夏の風物詩の1つ「蝉」

彼らの「みんみんみん」という鳴き声を聞くと「夏だなぁ」って思いますよね!

男の子なら1度は触ったことがあるでしょう。

そんな蝉たちは、私たちの想像をはるかに超えたハードな一生を過ごしているんです。

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蝉の一生

晴天とセミ

蝉の特徴として皆さんが知っている事と言えばどんな事ですか?

きっと「長い間土の中にいて、地上に出てきたら1週間しか生きられない」こんな所ではないでしょうか。

今回は、もう少し掘り下げた蝉の一生を紹介したいと思います。

ちなみに、1週間しか生きられないというのは、飼育が難しいため採ってきたセミが1週間程で死んでしまうことから来ている都市伝説です。

実際は、地上に出てきて1ヶ月から1ヶ月半程は生きます。

それでも短いよなぁ。

始まりは幹の中

木の幹

蝉は元々土の中に卵を産むと勘違いされている人が多いですが、卵は木の幹に埋められているんです。

ほとんどの蝉は、梅雨の時期になると孵化を始め、柔らかい表皮に覆われている未成熟な幼虫のまま、土を目指して木を降ります。

この時は、肉眼で見えるかどうかという、かなり小さいサイズです。

一生懸命木の幹を辿り地面を目指し、到達できたら土の中に潜ります。

土の中でも危険がいっぱい!

もぐら

「さーて、やっと土に潜れたぞ!これで安心だ!」

と、思ったら大間違いです。

土に潜った後は、木の根から樹液を吸って成長するのですが、その時は身動きが取れません。

その為、「モグラ」「ケラ」などがラッキーと言わんばかりに襲ってきます。

さらに、中には長い地中生活の中で、菌に侵されてしまう個体もいます。

せっかく土の中に逃げたたのに・・・逃げた先も危険です。

3~17年は我慢の時間

地面

種類によって大きく時間が異なりますが、蝉は3年~17年土の中で過ごすことになります。

ちなみに、全国的に生息しているアブラゼミは6年間土の中にいます。

中には「17年蝉」といって17年もの間、土の中に潜んでいる蝉もいるのです。

もしかしたら、知らないだけで100年蝉とかいるかも・・・。

地上に出てからが一番危険!

羽化している蝉

長い幼虫生活の後に、やっと地上へ這い出て成虫になるための準備を行います。

この時は、ある程度硬い殻に守られていますが、それでも襲われてしまえば、ほぼ捕食されてしまいます。

蝉は日没後でないと羽化を始めません。

なぜなら、明るいうちに羽化を始めてしまうと、未熟で柔らかい成体はすぐアリに食べられてしまうからです。

やっとこさ羽化を終えても、表面や羽が完全に固くなるまで飛ぶことはできません。

大体、翌朝になるまでは天敵に襲われないことを祈ってじっと我慢です。

成虫は毎日がサバイバル

セミ取りをしている少年

やーっと成虫になれたと思ったら、毎日がサバイバルです。

蝉は天敵の多い昆虫なんです。

気持ち良く空を飛んでいると鳥に捕まり、木の樹液を吸っていると蜂に殺され、木の間を通り抜けると蜘蛛の巣に引っかかります。

さらに、極めつけは「人間」です。

人間の子供に乱獲され、特に意味もなく殺されてしまう・・・悲しすぎる。

しかも、蝉には攻撃手段がありません。

ただ、逃げ惑うばかりです・・・。

何年も待ったのに辛すぎる・・・

セミの抜け殻

それでも、蝉は新しい世代を残すために毎日生きています。

最高のメスに巡り合って子供を作る!これが蝉の生きた証になるんです!

が・・・なんと、さらに悲しい事実が・・・。

なんと、蝉のメスは一生の内に1回しか交尾をしません。

にも関わらず、オスは複数回交尾ができます。

そして、オスとメスの個体数はほぼ同じです。

と、言うことは・・・。

「何度も交尾しているオス」がいるために「1度も交尾できないオス」が生まれてくるのです。

そんな悲しいオスの比率、なんと「約37%」!

ひどいと思いませんか?

何年も土の中で怯えながら生き長らえ、地上に出てからも苦難続きで、唯一の使命すら果たせずに力尽きる・・・。

これほどシビアな世界も珍しいです。

オスはつらいよ

蝉

いかがでしたか・・・悲しい一生ですよね。

これを読めば、寝ている時に蝉の鳴き声で起こされても「うるせー!」なんて言えないですよね。

彼らも、必死に生きているんです。

神様、どうか蝉のオス達に、1回でいいから交尾する機会を与えてあげてください。

蝉の声が、悲しく響き渡ります。

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アドセンス

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