ミネルヴァのトリビア

~知恵を司る女神様の無駄知識~

やっぱり魅力が無いの?水星探査機が少ないわけとは?

   

太陽に最も近い惑星「水星」

その割に、太陽系の中では地味な存在ですよね?

あまり探査機が飛んでいったという話も聞かないですし、「これがすごい!」って話も聞かないですよね・・・

という事で、今回は「水星探査機が少ない訳」について紹介していきたいと思います!

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探査機が飛ばない訳があった!

探査機

水星に探査機が飛んだというニュースはあまり聞かないですよね?

それもそのはず!

実際、今までで水星に行った探査機は僅か2例しかありません。

1973年に打ち上げられた「マリナー10号」と2004年に打ち上げられた「メッセンジャー」だけです。

さらに、メッセンジャーは打ち上げから約4年の歳月を経て、ようやく水星に近づき、水星の軌道に入ったのは、さらに3年後の2011年でした。

なんで、こんなにも探査機が少ないんですかね?

やっぱり、魅力的な星では無いのでしょうか?

水星は太古の地球を知る重要な星

水星

そんなことはありません!

水星は太古の地球を知るための重要な星です。

それというのも、水星は地球に比べてサイズが小さく、星が生まれてから比較的早い段階でマントルや地殻が固まったと考えられています。

つまり、星が生まれてから初期段階のまま固まっているので、水星を調べれば自ずと太古の地球を知るための重要参考になるのです。

まさか、そんな凄く重要な星だったとは!?

だったら、もっと探査機を飛ばした方がいいのでは?

水星探査は一筋縄ではいかない・・・

星の並び

実は、太陽系の外側を探査するより、内側を探査する方が飛躍的に難しいのです。

普通に考えれば、同じ距離なんだから関係無いように思えるのですが・・・

巨大は重力を持つ太陽に探査機を近づけ、尚かつその途中で水星に留まるのは容易ではありません。

さらに、水星は公転周期が88日・・・つまり、太陽の周りを僅か88日で1週してしまうほど速度の早い星です。

なので、水星探査には太陽の巨大な重力に対抗する為の「膨大なエネルギー」

速度の早い水星に近づくための「高度な技術」

最低でもこの2つが必要になるのです。

ただでさえ巨額の費用がかかる探査機の打ち上げに、これだけの難関が待ち構えている所へポンポン送れないですよね・・・

地球から観測できないの?

地平線

探査機がダメなら地球から観測すればいいじゃない!

もちろん、そうしたいのは山々なんですが、それも上手くいかない理由があるのです。

水星と同じく太陽系の中で地球よりも内側を回っている「金星」

「明けの明星」「宵の明星」なんて言われる通り、日の出前からの3時間と日没後の3時間、計6時間程はっきりと観測することができます。

というのも、金星が太陽から離れている際の離角が約50度・・・つまり、金星は地球から見て観測しやすい位置にあるのですが・・・

水星の最大離角は約28度・・・地球から見ようと思うと地上線スレスレなんです。

そのため、一日で観測できる時間は約1時間と非常に少ない上に、地上線スレスレのため空気汚染や天候などの影響を受けやすく、観測できないことも多いんだそうです。

かの有名なコペルニクスも、水星を見つけることは出来なかったようです。

2016年に新たな探査機!?

水星の表面

そんな水星に新たな探査機を送り込む計画があるそうです!

探査機の名前は「ベピ・コロンボ」

日本が誇る「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」と「欧州宇宙機関 (ESA)」の共同開発で挑むプロジェクトです!

打ち上げ予定は2016年の7月・・・もうすぐですね!

ベピ・コロンボには12の目的があり、その全てが重要ミッションとなっております。

原始太陽系星雲の組成や惑星系の形成について、水星から何が学べるか?
水星の密度は、なぜ他の全ての地球型惑星や月よりもかなり高いのか?
水星の核は液体か固体か?
水星の地質は今日でも活動しているのか?
なぜこれほど小さな惑星が、金星、火星、月が持たないような強い磁場を持っているのか?
なぜ分光学的観測により、主な構成元素であるはずの鉄の存在が検出できないのか?
極地方の永久影のクレーターには、硫黄や水の氷があるのか?
外気圏の形成の機構は何か?
電離圏がない状況で、太陽風は磁場とどう相互作用しているのか?
地球で見られるようなオーロラ、ヴァン・アレン帯、磁気嵐等は存在するか?
水星の近日点は、時空の湾曲から説明できることから、水星を用いて一般相対性理論の精度を更に高めることができるか?

一体いくつのミッションを達成できるのか、もちろん全てクリアを目指しているとは思いますが、一つでも多くの謎を解明できるといいいですね!

ちなみに、実際に水星軌道上に突入するのは、打ち上げから約8年後の2024年を目指しているそうです。

気の長い話になりそうですね。

 - 科学・宇宙

アドセンス

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