ミネルヴァのトリビア

~知恵を司る女神様の無駄知識~

2000年間海に沈んでいた「アンティキティラ島の機械」

   

2000年もの間、海に沈んでいたロストテクノロジー。

「アンティキティラ島の機械」

オカルト好きな人でなくても、名前は聞いたことがあるはずです。

あまりにも有名なオーパーツですが、今回は名前だけでなく「どういったものなのか」を知ってもらいたいと思います。

こういう話があるからオカルト好きはやめられないんです。

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2000年間海に眠っていた

沈没船から回収した

事の始まりは、1901年ギリシャのアンティキティラ島沖で引き揚げられた沈没船から始まります。

当時、アジアからイタリアに向けて航行していたローマ船は、アンティキティラ島を横切る航路を通っていました。

しかし、この海域はゴツゴツとした岩礁が多く、嵐になると沈没や座礁する船が多く出る場所でもありました。

紀元前100年~70年にかけて、この地で沈没したと思われるローマ船、別名「アンティキティラの難破船」

この船には多くの宝物が積まれていたと言われています。

そして、問題の「アンティキティラ島の機械」もその一つなのです。

実はもっと大きかった

アンティキティラ

見てわかる通り、この部品は全体像の一部でしかありません。

金属であったこともあり、長年海底に沈んでいた影響で腐敗が進んでおり、所々は完全に消失していました。

さらに、引き揚げられた時にはそこまで貴重なものとは分からず、「手に取った瞬間からボロボロと崩れ落ちた」という証言もあったそうで・・・

もっと慎重になっていれば、より全体像に近い形で引き揚げられたかもしれませんね。

引き揚げから数十年は放置されていた

放置されていた

この機械が引き揚げられてから数十年、その重要性や複雑性に気づく人はいませんでした。

しかし、それを見た専門家の中で話題となり、1951年頃から本格的な調査が行われ始めました。

長期間の洗浄で大まかな汚れを落としたものの、全体像を解明するには損傷が酷く、部分的な調査しかできません。

しかし、それでもこれが「オーパーツ」であることは疑いようのない事実だと判明するには十分でした。

大小様々な歯車、正確なメモリ・・・

そして、1959年6月「古代ギリシャのコンピュータ」という論文で、初めてこの機械が「星の位置を計算するための装置」であることが判明しました。

1990年~現在。最新技術で復元へ

復元された時計

X線スキャンや最新技術を駆使して、今まで見れなかった内部構造を立体的に見ることが出来ました。

その結果、40以上の歯車が複雑に連動し合っていることが判明し、機械の側面には取扱説明書も刻まれていたことまでわかったのです。

この発見のおかげで「アンティキティラ島の機械」における研究の膨大な情報を得ることができ、一気に復元まですることができたのです。

これが、実際に復元された物です。

機能性がヤバすぎる!

メモリ

外側にあるメモリは1年(365日)を、内側のメモリは12星座を指し示しています。

ハンドルを回すことで、長針と短針が日付とその日の太陽と月の正確な位置を示すことができます。

さらには、その時の月の様子・・つまり満月の周期まで見ることができるのです。

それだけではありません。

この機械の精度を増す為に、裏側にはメトン周期という月の満ち欠けの周期を示すメモリも付いています。

このおかげで、いつの日付から始めたとしても正確な時を教えてくれるのです。

今で言うと・・・

「デジタル時計を買った時の、西暦や日付の設定」

みたいな物です。

そのアナログバージョンがこの機能というわけです。

さらに、月食と日食の周期まで計測することができ、「次の月食・日食まであと何日か」という事まで分かるのです。

現代にも無かった技術

時計

この技術は紀元前100年。

つまり、2000年以上も前にあったものです。

しかし、現代の時計技術にもない機能があるため、ある意味では現代をも凌駕したロストテクノロジーと言えるでしょう。

最近では、この「アンティキティラ島の機械」の技術を取り込んだ腕時計も開発されたそうですよ!

現代は小型にする技術だけは秀でていますからね!

最近の発見

沈没船

最近の研究では、この機械で4年に1度のオリンピック開催地まで表示できた事が判明しました。

また、金星や水星など太陽系の星の位置を指し示すことが出来ることも分かっています。

さらに、地球と月の位置が一番近くなる近地点では、月の移動速度が早くなる事やうるう年の存在など、そのことも考慮して作られていることが分かりました。

微妙な歯車のズレや僅かに曲がった軸などが、それらを正確に指し示す事が出来る訳だそうです。

これだけの高度な技術が当時にあったのだと考えると、途中で失われてしまった事が本当に無念でなりませんね・・・

実は、他にも希少な物がいっぱい

「アンティキティラ島の機械」が余りにも有名になったので知られていませんが・・・

実は、沈没船から回収されたのはそれだけではありません。

他にも、手の込んだ花瓶や紀元前340年に作られた「青年をモチーフにした銅像」など、当時の品としては最高峰の技術が詰まった物が大量に見つかっています。

恐らくその船は、「当時、最高峰の芸術作品をローマからトルコに向けて運んでいたのではないか?」と言われています。

芸術作品を載せた船か・・・確かに、引き揚げられた品を考えるとその可能性が高そうですね。

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