ミネルヴァのトリビア

~知恵を司る女神様の無駄知識~

それもダメだったの!?昔の日本の禁止令。

   

昔の日本には実にユニークなものから、現代にも通ずる立派な禁止令が多くあります。

これらは、天下泰平の時代に生まれたものが多く、平和になったことにより今まで無視されてきた様々な問題を解決するために作られたものです。

今回は、そんな昔の禁止令について紹介したいと思います。

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昔の日本の禁止令

禁止令

様々な禁止令の中でも一番知られているのは「生類憐れみ(しょうるいあわれみ)の令」ではないでしょうか?

簡単に説明すると、

「犬・猫・鳥、果ては虫に至るまで、命ある物をむやみに殺してはいけない」

と言うものです。

さらに、犬を登録制にして管理し、もし犬を虐待している人を見つけたら速やかに役人に届け出なければいけませんでした。

なんと、密告者には賞金も出たそうですよ!

しかし「生類憐れみの令」の本質は「捨て子対策」であり、人に向けて考えられた御布令でした。

犬や猫はあくまでおまけ・・・当時は口減らしで捨て子が多かったようですから・・・

大髭禁止令

ヒゲ

これは「大髭を生やしてはいけない」という禁止令です。

大髭とは

「口の上下に髭を生やす事」つまり、口髭と顎髭を同時に生やしてはいけないという事ですね!

これに違反するものは銀2枚・・・現在の価値に換算すると約15万円の罰金が課せられていました。

ヒゲだけで15万か・・・キツイな。

何故、そんな禁止令が出たのか?

禁止令が発令されたのは1670年、当時は天下泰平の時代です。

戦がなくなり暇を持て余した元軍人達が、博打をしたり、辻斬りをしたりとやりたい放題になっており非常に風紀が乱れていました。

その人達に共通していたのが、ボサボサの髪に無精髭・・・まあ、今で言う不良ですね。

そんな訳で、身だしなみを整えるという意味と、相手を威圧するような格好をしていけないという2つの意味で禁止されたようですね。

今の時代に例えるなら

「金髪・ピアス・スカジャンを禁止する。」

って感じですかね。

奢侈(しゃし)禁止令

金貨

これは「贅沢し過ぎてはダメ!」という禁止令です。

分かり易い!

その結果、鮮やかな色の着物を着ることも贅沢の内に含まれ、当時は「茶色・ねずみ色」の着物が主流でした。

確かに、時代劇では地味な色の着物が多いですが、そう言う意味だったんですかね?

見せしめがひどい

この禁止令の見せしめとなったのは、「大坂の商人・淀屋五代目の淀屋辰五郎(よどやたつごろう)」と言われています。

この男は、大阪を拠点にしていた豪商で、その財力が武家社会や幕府にまで影響するような、とんでもないお金持ちです。

オランダからわざわざガラスを輸入し、それを自宅の天井に張り、その上に金魚を泳がせたという豪遊っぷり!

そんな贅沢が理由で幕府から処分を受ける事になったのですが、その内容がかわいそう・・・

「所有地・家屋・財産の没収、後に追放」

いくらなんでも酷すぎる・・・

混浴禁止令

猿

この禁止令が最初に出されたのは1791年です。

この当時の銭湯は混浴が当たり前で、湯屋の2階には湯女の売春や賭博の場など、まさにこの世の欲を全て集めたような場所だったそうです。

庶民は、そんな最高の場所をそうやすやすと手放すはずがなく、ほとんど守られていませんでした。

しかし、1853年にペリーが来日し混浴を目の当たりにすると

「なんて、スケベな民族なんだ・・・男女とも裸を気にせず一緒に風呂に入ってるじゃないか・・道徳心を疑うよ。」

と、猛烈に批判し!

その厳しい評価に過敏に反応したのが当時の明治政府。

即座に混浴禁止令を出し、取締が強化されました。

だけど、みんな止めなかった

しかし、そこはクールジャパン!

政府からの禁止令なのにも関わらず、なかなか改まることはなく、完全になくなるのは約50年後の明治末期までかかりました。

それでも未だに東北や九州では混浴の温泉が存在しています。

ちなみに現代では、公衆浴場条例で「浴室と脱衣所は男女区別する事」と定められている他・・

厚生労働省からも、混浴を禁止する旨の行政指導が行われています。

が、それでも完全には無くならない!

流石です。

昔の日本の方が住みにくそう

現代から比べてみると、江戸時代の日本はとても自由で楽しそうなイメージがありますけど、そんな事は無さそうですね。

むしろ、今の方がやってはいけない事とやっていい事がはっきりとしている分、過ごしやすかもしれませんね。

混浴については・・・羨ましいです。

風呂上がりに、博打で稼いだ金で酒を飲みながら湯女達と戯れる。

風紀乱れまくりですけど、一度体験してみたい。

 - 生活

アドセンス

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