ミネルヴァのトリビア

~知恵を司る女神様の無駄知識~

巨人の伝説「ジャイアンツ・コーズウェー」と「フィンガルの洞窟」

      2017/05/24

皆さんは、アイルランドの伝説「巨人フィン・マックール」を知っていますか?

今も北アイルランドにその伝説の名残が残っています。

それは、とても人間では作り出せない自然が織り成す、美しくも不思議な石柱郡なのです。

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ジャイアンツ・コーズウェー

ジャイアンツ・コーズウェー

まずは、この海岸をご覧ください!

凄いですよね!

これは「柱状節理」という現象で、玄武石質の岩石によく見られる火山活動が作り出した自然の芸術です。

この柱状節理で作り出された石の柱は、ほとんどが「六角形」ですが中には「五角形」や「七角形」の物もあるそうです。

ただし、この現象自体はそれほど珍しいものではなく、日本でも多くの場所で見ることができます。

しかし、これほど広範囲で人が歩けるほどの規模のものは、世界的に見ても非常に稀です。

そう、人が歩けるほどの大きさはね。

では、この伝説がどのような内容なのか、簡単に紹介したいと思います。

*正確性は保証できません。あと、かなり割愛して紹介していますので悪しからず。

アイルランドの伝説「巨人フィン・マックール」

フィン

この伝説は、アイルランドの巨人フィン・マックールと、対岸のスコットランドの巨人「ベナンドナー」との戦いの物語です。

まず、対岸のスコットランドの巨人「ベナンドナー」の挑発から始まります。

ベナンドナーは、アイルランドの巨人フィンよりも体が大きく、自分の方が優れた戦士であることを自慢げに話していました。

ある日そのことがフィンの耳に入り、激怒した彼は「アイルランドまで来い!決闘だ!」というメッセージを岩に彫り、なんと、それをスコットランドまで投げ飛ばしたそうです!

すると間もなくベナンドナーから

「オレは泳げないから行けないのだ」

という返事が届いたとの事です。

ジャイアンツ・コーズウェーの誕生

綺麗な岩石

ベナンドナーが弱腰になっていることを悟り、さらに怒りが増したフィンは、海岸の岩石を六角形に掘り出し、それを海に並べてスコットランドとアイルランドを結ぶ橋を作りました。

橋が完成してしまい、ベナンドナーは渋々決闘を了承してアイルランドに向けて歩き出しました。

しかし、近づいてきたベナンドナーはフィンの予想を大きく裏切り、本当にフィンよりも体が大きくて、いかにも強そうな見た目をしていました。

その姿を見て完全に怖気づいてしまったフィン・・・・その時、妻のウーナがあることを思いつき、フィンを布団に包めて赤ん坊のフリをさせたのです。

勘違いで退散!?

岩

アイルランドに着きフィンを探していたベナンドナーに、フィンの妻のウーナはこう言いました。

「夫のフィンは今出かけている、もうすぐ帰ってくるわ。ちなみに、これは私たちの赤ん坊よ。

それを見たベナンドナーは、びっくり仰天!

「これが、赤ん坊だと!?だとしたらこの子の父親はどれだけ巨大なんだ・・・」

そうして、恐れをなしたベナンドナーはスコットランドへ逃げ帰り、その途中でフィンが渡ってこれない様に、橋を壊しながら帰ったそうな。

その名残が、今ある「ジャイアンツ・コーズウェー(巨人の石道)」となった。

という物語です。

めちゃめちゃ端折ってます

実はこの物語、何度か互いに行き来しては嘘をついて、それぞれ勘違いしたまま逃げ帰るという面白い物語なんです。

最終的には、実はベナンドナーは女性でフィンが恋に落ちる・・・なんて事になっているとかなんとか・・・

既に妻がいるのに恋に落ちるとは・・・まあ、昔話ではあるあるですよね。

確か、日本昔話にも似たような話があったような気もします。

実はこの「巨人フィン・マックール」はアイルランドの伝説でちょくちょく出てくる人物で、ケルト神話に出てくるフィアナ騎士団の首領なんですよ。

対岸はどうなっているの?

凄い洞窟

そうそう、橋をつなげたと言うならば、スコットランド側にも何かしらの形跡が残っていないと不自然です。

そこは、フィンから逃げてきた「ベナンドナー」が住んでいたと言われています。

それが、スコットランドの無人島スタファ島にある「フィンガルの洞窟」です。

フィンガルの洞窟が凄い!

フィンガルの洞窟
Photo by Karl Gruber(作者)‐Staffa04.jpg(ファイル名)(2004年)

この洞窟も「フィン・マックール」が作ったと言われていますが、その理由は「ベナンドナーに恋していたから、会いに行きたかった」だそうです。

確かに、こちらの作りはどことなく丁寧というか・・・より美しさを感じますね。

さらに、この二つを繋ぐ海の底には、六角形の石柱がいっぱい落ちているそうですよ!

これは、ベナンドナーが最初に壊した橋の残骸なんだそうです。

これだけ、伝説の名残が残っているのも珍しいですね!

それに内容もユーモラスで面白いです。

それにしても凄いな!

それにしても、フィンガルの洞窟の見た目は凄いですね!

まるで、デジタル世界の入口のようにも見えます。

4~9月の間なら地元の旅行会社で遊覧船が出ているそうですよ。

島に上陸することも可能で、近くまで散歩することも出来るそうです。

是非行ってみたいな!

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アドセンス

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